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TECHNOLOGY INFORMATION
技術情報
2020.11.5
Agめっき
Niめっき上のダイレクトAgめっきについて
Niめっきの上にAgめっきを直接つけると密着が悪く、耐熱試験でふくれてしまいます。

しかし、弊社のNiめっき上のダイレクトAgめっきは、通常のめっきよりはるかに密着がよく、

高温、長時間の耐熱試験でもふくれません。

開発の背景
Niめっきに直接Agめっきをつけると密着性が悪いため、間にCuめっきが必要です。

しかし、CuとAgは拡散しやすいので、熱がかかると変色や光沢度の低下を起こしてしまいます。

そこで、Niめっきに直接密着の良いAgめっきをつける技術を開発しました。
通常のめっきとの比較
普通Niめっきの上に光沢Agめっきをつけたサンプルです。

カメラが映り込んでしまうので、白い紙を反射させて撮影しています。

外観に違いはありません。

しかし耐熱後だと通常のNi/Agめっきの端にはふくれができています。
耐熱試験結果
通常のNi/Agめっきだと、400℃以上の耐熱試験でふくれができてしまいます。

つまり密着性が悪いため、熱がかかる環境では使えない、ということになります。

しかし弊社のNi上のダイレクトAgめっきは540℃、10分の熱にも耐えることができます。

NiめっきとAgめっきの密着性が良いからこそ、ここまでの温度に耐えることができるのです。


まとめ
Niめっき上のダイレクトAgめっきについてご紹介しました。
特徴をまとめると以下になります。

①Cuめっきが必要ないので、Agの変色、光沢度低下を防ぐことができる。

②通常だと400℃の耐熱でふくれるが、540℃にも耐えることができる。

③NiめっきやAgめっきが、他の金属との合金というわけではない。



Ni上のダイレクトAgめっきに関しまして、少量試作を承っております。

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