アルミでできたパーツを組み立てる、フィギュア作りのキットです。
第2弾となる今回は「ダイオウグソクムシ」です。
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アルミへのめっきについての詳細はこちら。https://www.metek.co.jp/blog/1248/
こちらも合わせてご覧いただくと、よりめっきのことがわかると思います。
学研のメタルキットシリーズの中に「ダイオウグソクムシ」を見つけた際、
外殻(甲羅?うろこ?殻?)に種類の違うめっきをつけて、グラデーションにできたら
面白いのではと考え、光沢の違うニッケルめっきをつけて、グラデーションめっきをしてみました。
パーツはこんな感じです。
最初はオオスズメバチと同じように、パーツにめっきしてから組み立てようとしていたのですが、
曲面が多く、めっき後に曲げたらクラックが入ることを懸念し、断念しました。
なので今回は、組み立ててからめっきしていきます。
ということで、組み立てます。
完成後、パーツが1つ残っていることに気づき心底びっくりしました。
無くても支障ありませんでしたので、気づかなかったことにします。
お腹側はこんな感じです。
早速めっきをしていきます。
前回のスズメバチ同様、アルミ材ですのでジンケート処理を行い、表面に亜鉛を置換させます。
まずは脱脂、エッチング。
アルミを強アルカリの液に入れることで表面をわずかに溶かします。
そうすることで、汚れを落とし、表面を荒らします。
すごいガスが出ます。
次に表面に出てきたアルミの不純物を取るデスマットの工程です。
ダイオウグソクムシが海底を歩いているときって、こんな感じなのでしょうか。
次に亜鉛を置換させます。
亜鉛がついて、うっすら青っぽくなりました。
次に、下地として全面に無電解ニッケルめっきをつけます。
このままめっき液の中にどぼん!
ガスが大量発生しています。良い感じで反応しています。
無電解ニッケルめっきは液が触れていればめっきがつきますので、こういった複雑な
形状のものにも均一にめっきすることができます。
めっき液に沈むダイオウグソクムシ…薬品漬けにされているクリーチャーな感じがいいですね!
無電解めっき上がりです。アルミとはまた違った色合いになりました。
そしてこのまま普通ニッケルめっきにドボン!
液中からこっちを見ているのがお分かりいただけるでしょうか。
ますますクリーチャーな感じが出ていますね!いいですね!
引き続いて頭と…
お尻をそれぞれめっきします。
ニッケルめっきグラデーションダイオウグソクムシの完成です!
頭から、光沢ニッケルめっき、普通ニッケルめっき、粗化ニッケルめっき、黒色ニッケルめっきとなっています。
良い感じでめっきできました。
各ニッケルめっきの詳細は、後日情報をアップする予定です。
ご覧くださり、ありがとうございました。