変電所などで使用される断路器の導電部品は銅製で、接点部には銀めっきが施されております。銀は銅よりも電気伝導率が高く、電気抵抗率が低い金属であり、銀めっきの役割は、電極と電極が接し通電した時の接触抵抗を低く保つことにあります。
導電部品の銀めっきは電極の接触と切り離しの動作で生じる摩擦や衝撃で段々とすり減り下地の銅材が露出して接触抵抗が上がってしまう現象へとつながっていきます。
また、断路器は屋外に設置されている場合がほとんどで、風雨にさらされる過酷な環境も銀めっきの劣化を促進し、導電部品の性能を低下させる要因になっております。
導電部品の接触抵抗があるところまで上がってしまうと断路器としての性能や信頼性の確保が難しく、導電部品そのものには問題は無くても、銀めっきが摩耗・劣化している為に導電部品まるごと新しいものに交換する方法にせねばなりません。
又、経年断路器でメーカ廃形の場合、消耗部品の入手ができなくなり機器全体を更新する必要があり、莫大な費用が掛かります。
この『断路器導電部の銀めっき補修による延命化技術』で現行断路器の導電部をリビルドする事により、設備更新投資が不要となり大きな費用逓減が実現可能となります。